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2017年1月 1日 (日)

【報道】日本製鋼材の強度不足でフランスの原発停止中!

原発大国フランスで、原発12基が、緊急点検のために停止させられるという異常事態になっている。蒸気発生器や圧力容器などの原発の最重要部品の鋼材の強度不足が発覚したためだ。フランスでは電気料金が上がり、電力会社の株価が急落する「大惨事」が起きている。日本ではこの件についてほとんど報道されていない。しかし、この問題は、今後世界を揺るがす問題に発展しかねない。次の二つの報道から問題を紹介したい。
 
●日刊SPA2016/12/30  https://nikkan-spa.jp/1262153
●「日本製鋼材の強度不足でフランスの原発停止中! 日本の原子力規制委は何をすべきか?」(まさのあつこ)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/masanoatsuko/20161116-00064483/
 
問題となった鋼材は、原子炉圧力容器の「上蓋」や、底の「下鏡(ボトム・ヘッド)」、または蒸気発生器の中に入っている「管板」、下部の「一次側鏡板(ボトム・ヘッド)」という部品である。その鋼材の品質が、フランスで原子炉を運転するための規制基準を満たしていないことが分かったのだ。フランスには58基の原子炉があるのだが、18基の原発で類似の問題があるとされ、うち深刻だと思われる12基の原発を停止するよう、ASNは命令。順次、原発を停止して徹底的な点検を行っている。
 
問題の鋼材は、フランスの「クルゾ・フォルジュ」社や日本の「日本鋳鍛鋼株式会社」が供給した鋼材にあるのだという。強度不足の部品を供給した企業の一つ「日本鋳鍛鋼」は、フランス原発12基に提供しているという。日本で再稼働した川内原発1号機、2号機など、日本でも17基の原発で日本鋳鍛鋼から供給された鋼材が使用されているそうだ。
 
日本の原発でも、強度不足の部品が使われている可能性があるのだが、原子力規制委員会は書面上のデータだけで「問題なし」としてしまっている。

「これはフランスのみならず、世界の原発業界全体を揺るがしかねない大問題です」。深刻な面持ちで語るのは、環境NGO「グリーンピース・ドイツ」で原発問題を担当する専門家ショーン・バーニー氏である。
 
「’95年から’06年にかけて日本鋳鍛鋼がフランスの原発に供給した鋼材には、基準値である0.22%を超える炭素が含まれており、特にトリカスタン原発1号機と3号機の蒸気発生器の鋼材は、0.39%という基準値の1.7倍もの高い濃度の炭素が含まれることが発覚した。一般的に炭素濃度が濃い鋼材は、壊れやすくなるのだという。大変なリスクを抱え込んだといえまいか。
 

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