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2022年8月20日 (土)

時代の流れに任せると、日本は中国の属国になる

日本経済新聞(2022/8/20)は、日中両国政府は岸田文雄首相と習近平中国国家主席との首脳会談の調整を始めた。国交正常化50年の節目を9月に控え関係の改善を探っていると報道した。

世界情勢が混とんとして先行きの見えない状況の中で、緊張関係を緩和するうえで必要な外交政策であると納得される方も多いかもしれない。しかし、この背後には中国の魂胆が見え隠れしていることを忘れてはいけない。

先日、お隣韓国にも中国の誘いがあり、韓国は中国に引きずられていこうとしている。中国の王毅・国務委員兼外交部長(外相)は8月9日、山東省青島市で韓国の朴振(パク・チン)外交部長官(外相)と会談を行った。この会談で、中国の王毅外相は次のように述べている。

王外相は、2022年が中韓国交樹立30周年であることを踏まえ、両国関係について「相互に尊重、支持し合いそれぞれに成果をあげることは、両国および両国の人々に重要な利益をもたらすだけでなく、地域の平和と発展・繁栄にも安定をもたらすものだ」と評価した。

その上で王外相は、次の30年に向けて、両国関係は当然に(1)独立して自主的で、外部の干渉を受けるべきではない、(2)隣国との友好を堅持し、それぞれの重大な関心事項に配慮すべき、(3)開放とウィンウィンの関係を堅持し、産業チェーン・サプライチェーンの安定を維持すべき、(4)相互の平等・尊重と、内政不干渉を堅持すべき、(5)多国間主義を堅持し、国連憲章の趣旨と原則を順守すべきだという、「5つの当然」を提起した。

また王外相は、現在はグローバリゼーションが「逆流」しているとの認識を示し、特定の国により、グローバルサプライチェーンの安定が脅かされているとした。その上で、「中韓はグローバルな貿易システムの受益者・建設者として、共同で市場ルールに背く行為に抵抗し、両国間およびグローバルな産業チェーン・サプライチェーンの安定を維持すべきだ」とした。

中国外交部は、会談の中で、双方は中韓自由貿易協定(FTA)の第2段階協議を進めるとともに、産業チェーン・サプライチェーン安定に向けた対話実施に同意した、としている。

THAADミサイル(終末高高度防衛ミサイル)問題についても、中韓がそれぞれの立場を述べ、両国は相互の安全保障に関する懸念を重視し、両国関係のつまずきとならないよう、適切に処理するよう努力するとの認識を示したとされる。

遼寧大学米国・東アジア研究院の呂超院長は今回の会談について、「中韓はいくつかの問題で対立しているものの、朴外相の訪中は対中関係における韓国側の誠意を表したものだ」と評価した(「環球時報」8月10日)。

中国側は、自国が行っている新疆ウイグル自治区の迫害、香港の民主化、一国二制度の蹂躙などの悪行を棚に上げて、中国の市場が必要だろうという甘言を持ち出して懐柔してきている。台湾情勢が緊迫化するなか、一国でも米国から引き離したい目論見が見える。中国の環球時報は、10日の社説で、「中日関係はより成熟し、安定し、健全で強靭であるべきだ」と指摘している。

このような中国の外交戦略は、30年前にもみられた。1989年民主化を求める若者を弾圧した天安門事件をめぐって、西側諸国は経済制裁を発動した。苦境に陥った中国は、突破口を日本に定め、1992年の天皇訪中という果実を手に入れた。これを機に、西側諸国は経済制裁の解除に動き、中国は息を吹き返した。そして、日本は衰退の30年に突入した。トイザらス新潟の出店をめぐって起きた規制緩和問題は、大規模店舗法の改正を促し、全国の商店街を壊滅に追いやった。

現在、30年前と同じような展開がなされている。日本という国は、神国日本と昔から言われてきた。奈良時代には国家守護の象徴として東大寺の大仏が建立された。蒙古襲来の時日蓮は、「立正安国論」を書いて災難を止めるためには為政者が悪法の帰依を停止して正法に帰依することが必要であると主張した。さらに日蓮は、このまま悪法への帰依を続けたならば、自界叛逆難(内乱)と他国侵逼難(他国からの侵略)が生ずると予言し警告した。  国難に陥ったときには、いつも神に祈り求めてきたのが日本人である。天皇家は、代々国家守護の御子として神に祈り続けてこられた。しかし今、国民は国難にあたっても神に祈り求めていない。このことは、次の悲劇を生むであろう。

日本の次の30年は、中国の属国化である。中国人が入ってきて(もう既に入ってきていて、多くの土地の買収がなされている)奴隷のように使われるであろう。新疆ウイグル自治区の人権侵害の問題は、明日の日本の姿であることを忘れてはいけない。日本人は、他人を追求すること、論争は苦手である。それは美徳である。西田幾太郎は、「自分という言葉は、絶対者である神を否定することによって生まれている」と述べている。神を求めない限り、この国に未来はない。

 

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コメント

ケインズのバンコールに関する記述は大変勉強になったので、お礼を申し上げます。

約40年前に日本に「入ってきている」中国人です。

日本の11倍も人口が多い中国に対する恐れは自然な心理現象として理解できなくはないですが、この種の感情を理性に照らして理解することも大事ではないかと思う次第です。

幾つか質問をさせていただきたいと存じます。

1,中国は1800年あたりまではずっと世界最大の経済でした。日本を属国化しようとしましたか?
(蒙古襲来は蒙古であって中国ではないことに注意されたい)

2,今は、どこの国が中国の属国になっているのでしょうか。

3、日本は今、米国の属国であると思われますか。

4,あなたがお考えになっている属国とは、具体的に何を意味しますか。

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